Quantcast
Channel: 新着情報 | 市民新聞 上越よみうり
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1538

上越南北両消防署が国府別院で消防訓練

$
0
0

20150123国府別院消防訓練_1縮小.jpg

写真=放水銃列の一斉放水

 上越南・北両消防署は、23日、上越市国府1の本願寺国府別院で文化財保護のための消火訓練を実施した。折からの強風の中、隊員や同院職員たちは手際よく放水や文化財の持ち出しなどを行った。
 26日は文化財防火デー。1949年の同日、法隆寺金堂が火災に遭い、壁画が損傷したことを機に設けられた。管内各署では毎年この時期に所管地域の文化財の消防演習と査察を行っている。
 本願寺国府別院は、1805年建立の本堂と、室町時代前期の応永年間に描かれたとされる仏画「方便法身尊像」が同市指定文化財となっている。
 今回の訓練では、庫裏から出火し、同院の職員が初期消火と通報、仏画の持ち出しを行ったが、火がまわり職員一人が脱出できないという想定で行われた。両消防署から35人の隊員と8台の車両が出動、職員の救出を行うとともに、隣接する蓮池から取水し、建物への放水と近隣人家への延焼防止の水幕を張った。
 訓練終了後、指揮を取った上越北署の仙田一正署長は「文化財を保護し、その大切さを市民に伝えていくのも消防の役目。次世代に引き継ぐべき市民の財産である。引き続き精進してもらいたい」と訓示した。また同院輪番の水岡賢士師は「火災を起こさないに越したことはないが、普段から防火を意識し、心のよりどころである寺を後世に伝えていかなければならない」と改めて決意を述べた。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1538

Trending Articles