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上越南消防署が冬山救助訓練

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20150122消防冬山救助訓練_2縮小.jpg

写真=慎重に雪下の要救助者(人形)を掘り起こす隊員

 上越南消防署は22日、上越市大貫の金谷山スキー場内で、スキー場のコース外での遭難救助を想定した訓練を実施した。先週末、妙高市でコース外のいわゆる「バックカントリー」滑走での遭難事故が2件発生。同隊も救助に参加しただけに、緊迫した空気の中で訓練に臨んだ。
 参加したのは同署の特別救助隊を中心に18人の隊員。スノーボーダー2人が圧雪されていないコース外を滑走したため小規模な雪崩を誘発。巻き込まれてコース北側の崖下に滑落したが、幸いに2人とも最近普及が進む「雪崩ビーコン」を持っているという想定で実施された。
 訓練開始と同時に隊員たちは素早くかんじきを履き、滑落したと見られる地点の上部に向かった。到着してまもなく崖下の要救助者1人を発見。声掛けをしながら、ザイルを使って崖下に降下。1名の容態を確認後、崖上の拠点に担ぎ上げた。
 また雪崩に巻き込まれて50cm下に埋もれた遭難者を想定した人形を隊員2人がビーコンを使って捜索。大まかな位置を割り出し、捜索用のゾンデ棒を挿して特定。折りたたみスコップで手早く掘り出し、巻取り式の担架に収容。ザイルで拠点とつなぎ慎重に上へと搬送した。
 訓練開始から1時間弱で要救助者を救急車に収容し、訓練は終了した。
 訓練終了後、藤田正幸副署長は「今日は条件も良好だったが、常にこのような状態とは限らない。悪天候下の活動に備えて精進するように」と総括した。
 また特別救助隊の高橋幸次隊長は「雪山事故は救助よりも捜索に時間がかかる」ことに触れ「バックカントリーに入る場合は、必ずビーコンなどの装備をもち、覚悟の上で向かって欲しい」と警告した。


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