上越市内で繊維類の卸売業「卸きち川」を営む吉川恵朗さん(76)は、商品在庫スペースとして使用している同市東本町1の町家の一部を「雁木一服所」として、約2年前から市民に開放している。室内には椅子やテーブルが設置されており、茶やコーヒーなどを飲みながら休憩することができる。今後は地域活性化のため、新しい活用法も検討しており、利用者に使い方を提案してもらう方針。
建物は1952年に建てられた昔ながらの町家。室内の約50平方㍍を一服所として開放している。雁木通りを散策したり、瞽女ミュージアム高田を見学した後に、休憩してもらおうという狙い。室内にはポットや冷蔵庫が置かれており、吉川さんが不在の時に茶やコーヒーを飲んだら、100円を入れるシステムだ。
吉川さんが2年前に一服所を開設した理由は、東本町や大町周辺の活性化を図り、賑わいを生み出すため。今後はさらなる活用法を見出すため、利用者に使い方を提案してもらうことにした。室内に写真や絵画を並べて作品展を開いたり、雑貨を販売するなど、「まずは気軽に利用法を相談してほしい」と話す。
一服所は毎日午前9時〜午後5時頃まで開放している。場所は「瞽女ミュージアム高田」の隣り。吉川さんは「市民の新たな憩いの場になれば」と話している。
利用法などの問い合わせは、吉川さん090・4392・6476。