写真=西本町3の府中八幡宮に設置された「まちしるべ」
上越市直江津地区の活性化を目的に地元住民でつくるグループ「ライオン像の建物をまちづくりに活かす会」(磯田一裕代表)は21日、同地区4か所に名所や旧町名などを記した標柱「まちしるべ」を設置した。同地区でのまち歩きの参考などにしてもらおうと、2011年度から行っている取り組みで、3月中に標柱は計20基になる。
活かす会はライオン像のある旧直江津銀行(中央3)を拠点に、まち歩きツアー、まち歩きマップ製作などの活動を行っている。標柱の設置は、直江津を訪れた人に各町内の歴史などを知ってもらおうと、市の地域活動支援事業を活用して11年度に始まった。当初は旧直江津銀行近くで行われる三・八朝市付近の各町内に設置。すると、標柱を見た地元住民から好評で、活かす会は毎年7月の直江津祗園祭に参加する全20町内に一基ずつ設置しようと拡大した。
木製の標柱は地上から高さ1・5メートル。名所や旧町名のほか、歴史などを盛り込み、海抜も表示している。この日は西本町3の府中八幡宮の入り口や、西本町4の八坂神社北参道の入り口など4か所で1基ずつ設置した。標柱は3月中にあと8か所に設置され、これで標柱は20基になる。
活かす会では、今後改定する予定のまち歩きマップに20か所の標柱の位置を盛り込む予定。磯田代表は「観光で訪れた人には、20か所に立ち寄ってもらい直江津全体を知ってほしい。また地元の人にも、まちしるべを通じて町内の歴史などを知ってもらい、住んでいる地元に愛着を持ってほしい」と話した。