写真=手際よく冬囲いを外していく市職員ら
新潟地方気象台は12日、本県を含む北陸地方に「春一番」が吹いたと発表した。昨年より33日遅い。第89回高田城百万人観桜会(4月4~20日)の会場となる上越市本城町の高田公園では、ブロンズ像や樹木の冬囲いを取り外す作業がスタート。「春支度」は着々と進んでいる。
同気象台によると、日本海上の低気圧が東に進んだ影響で、北陸地方では10メートル前後の南よりの強い風が吹いた。上越市高田では午前1時18分に瞬間最大風速16・2メートルを観測。最高気温は13・9度と4月上旬並みの暖かさとなった。
高田公園ではこの日、冬囲いを外す作業が始まった。冬の間、ブロンズ像26基、サクラやツバキなど約600本、サツキやツツジなどの低木約5000本が冬囲いで覆われている。初日は市職員ら11人がブロンズ像などを囲んでいた竹や木材を手際よく解体した。
公園管理事務所によると、この冬は雪が少なく桜の枝折れといった樹木の被害はほとんどなかったという。同事務所の石田三郎さん(61)は「今年もいい花を咲かせてほしい」と話している。
冬囲いを外す作業は今月中に終了する予定。