写真=「すごくかわいいね」と生まれたてのひよこの観察をする子供たち。上越科学館で4月3日まで見学することができる
上越市下門前の上越科学館(永井克行館長)で春休み恒例の特別展「ひよこの誕生」が行われている。1階エントランスロビーにある発生展示装置で、ふ化直前の卵や生まれたばかりのひよこの様子を見学することができる。 4月3日まで。
生命誕生の不思議や命の尊さを考えてもらおうと、開館当時から続く人気展。今年の展示品種は「にいがた地鶏」で、県畜産研究センターが県在来の天然記念物「蜀鶏」をベースに交配を重ねて作出した。卵は赤玉、黒色のひよこが特徴だ。
ひよこ展示は事前にふ卵器で卵を温め、ふ化3日前に同装置に移動。期間中は約60羽がふ化する予定だ。同装置は開館中いつでも見ることができるので、タイミングが良ければふ化の瞬間に立ち会うこともできる。
また、同館職員が1日3回、クイズを交えてひよこの解説を行う。時間は午前11時、午後1時、同3時。1回約15分間。
27日は朝から、子供を連れた家族連れらが大勢訪れ、生まれたてのひよこの様子を観察していた。市立直江津南小3年の杉田陽太君(9)は「黒いひよこは初めて見た。とてもかわいいし、成長したのも見てみたい」。永井館長によると現在、ひよこのふ化を展示しているのは全国でも同館だけで「この機会にぜひご覧ください」と話している。入館料は小中学生300円、高校生以上は600円。開館時間は午前9時〜午後5時。期間中の休館日はない。同館544・3939 。