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中ノ俣の歴史を後世に 地元住民による保存会が郷土史発刊

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20140216中ノ俣郷土史.JPG

写真=郷土史を手にする保存会の山崎会長(左)と、執筆した三浦さん

 上越市中ノ俣集落の歴史などを後世に伝えようと、地元の住民らでつくる中ノ俣歴史文化保存会(山崎利博会長)がこのほど、「中ノ俣郷土史」を発刊した。郷土史はB5判400ページにわたって中ノ俣の歴史や教育、産業、文化などがまとめられている。今後、地元住民や学校などに配布される。
 郷土史は2011年度から本年度まで約3年かけて膨大な資料をまとめて作られた。歴史や文化のほか同集落内にあったかつての地名、風習、明治以降の米作りや木炭作りを通じた産業、旧中ノ俣小、中学校の歴史など多岐にわたる。
 最大で約100世帯あった同集落だが、現在は50世帯と年々過疎化が進んでいる。このままでは、集落の歴史や文化などを忘れ去られてしまうことに危機感を持った同集落の山崎会長(77)が2011年に歴史文化保存会を立ち上げ、市の地域活動支援事業を活用して郷土史を作ることにした。
 原稿の執筆や編集は、保存会の会員であるNPO法人かみえちご山里ファン倶楽部(和瀬田仙二理事長)の三浦絵里さん(38)が担当。旧中ノ俣小、中学校の教員や当時の児童、生徒がまとめた集落の歴史や文化の冊子を参考にしたり、集落の住民が持っている数々の史料なども活用した。また近代以前は元上越市史編さん室の清水萬蔵さんに協力してもらった。
 16日は発刊記念会が中ノ俣地区多目的研修センターで行われ、保存会は三浦さんに感謝状を
贈った。山崎会長は「膨大な資料をよくまとめてもらった。感謝したい」と話した。三浦さんは「文献はある限りすべて読んだほか、住民の人から伝承などを聞いて回った。住民の皆さんの記憶を形にすることができてよかった」と話していた。
 郷土史は300冊印刷され、一般販売はせずに、地元住民や金谷地区の各町内会、小中学校、図書館などに配られる。問い合わせは山崎会長541・2351。


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