写真=順次スタートする生徒たち
上越市西本町4の直江津中学校(渡辺千一校長、411人)は19日、全校生徒が海岸沿いの道路を歩く「がんばり行軍」を行った。同校の伝統行事の一つ。生徒は小雨が降る悪天候の中、必死にゴールを目指した。
当日は生徒402人のほか、保護者や一般参加者が11人参加し、午前8時から順次、郷津海岸駐車場からスタートした。この日は朝から雨が降っており、新潟地方気象台によると、上越市高田の最高気温は19・5度と肌寒い一日となった。自分のペースで歩く生徒もいれば、走り切る運動部員もいた。
最も長い42キロコースには107人が参加し、3年生でバスケットボール部副部長の松林史遠君(14)は、歴代1位タイ記録の2時間57分で走破した。松林君は「昨年よりもタイムが1分縮まってうれしいが、歴代新記録まであと1分だったので悔しさもある。沿道で応援してくれた人たちにありがとうと伝えたい」と話した。
がんばり行軍は、同校創立の1947年から毎年行われており、今年で69回目。苦しい行程を歩き通す中で生徒同士の友情を深めたり、「がんばり続ける強い心」を身に付けるため行われている。海沿いの通称、久比岐自転車道を通って、選択したコースに則って折り返し、同校生徒玄関に帰ってくる。折り返し地点は、32キロコースは名立区名立大町の名立コミュニティーセンター、42キロコースは糸魚川市の磯部小学校だった。