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上越妙高駅開業イベント 満開の桜でおもてなし

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写真=児童たちに講義を行う西畠さん

  「越五"夢サクラ"プロジェクト」始動--「新幹線まちづくり推進上越連携会議」は来年3月14日に開業する北陸新幹線「上越妙高駅」の開業記念イベントとして、同駅のもてなしドームに本物の満開の桜を展示する。咲き誇る桜で同駅利用者をもてなす計画が進行中だ。桜のスペシャリストでプラントハンター(植物狩人)の名を持つ西畠清順さん(34)の協力を得て実現させるもの。25日には同プロジェクトに関連した「サクラ講義」と銘打った講演会が同市立大和小(西澤可江子校長・児童221人)で開かれ、児童たちが西畠さんの話を聞いた。
 もてなしドームに展示される桜は開業日当日、満開にする。展示する桜の枝は上越、妙高、柏崎、十日町、佐渡の5市の市民から現在募集している。同連携会議に桜の写真を送り、西畠さんが品種や条件などを考慮して伐採枝を決定する。西畠さんが12月中旬頃、5市を回り、伐採作業に取り掛かるという。桜の枝は西畠さんの管理で開花調整される。
 西畠さんは1868年(明治元年)から150年続く、花と植木の卸問屋「株式会社 花宇」の五代目。 日本全国、世界数十か国を旅し、収集や生産している植物は数千種類という。日々集める植物素材で、生け花やフラワーデザイン、室内緑化、ランドスケープなど、国内・海外からのプロジェクトも含め年間2000件を超える案件に応えているという。
 サクラ講義で西畠さんは、プロジェクターを使用し、これまで訪れた国々で撮影した世界の植物などを紹介。本来の桜開花時期よりも約1か月早く調整開花させることについて、桜の枝を冬眠させ、温室で温めることで開花をコントロールすると説明。「植物は子孫を残すため、命をリレーするために花を咲かす。花が咲くことは最終的なゴールではなく、始まりの合図」などと話した。
 また、高田公園の桜を「世界を旅している中であれほどの桜(の本数)はなかなかないすごいもの」と語り、今回のプロジェクトを「日本中を驚かすチャンス。上越の良いところをアピールできる」と話した。
 講義終了後、6年生の加納拓実君(12)は「桜を一斉に咲かせる方法がわかり、勉強になった。先生の話がとてもおもしろかった」と話した。
 桜の枝の募集は12月8日まで。ソメイヨシノは調整開花に不向きのため、対象外となる。問い合わせは新幹線まちづくり推進上越連携会議(上越市新幹線・交通政策課内)526・5111。


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