写真=「どぶロン~牧っこ三姉妹~」を考案した5人の生徒たち
写真=3色のマカロン
上越市牧区の特産品である「どぶろく」を使用したスイーツレシピコンテストの審査会が8日、牧コミュニティプラザで開かれた。審査の結果、同市立牧中学校3年生5人が考案したマカロン、「どぶロン~牧っこ三姉妹~」が最優秀賞に選ばれた。商品は市内の菓子店「菓心亭かまだ」の鎌田英一さん(39)によって改良され、同店で期間限定販売される予定。また、同中生徒による焼き菓子「牧の四季」、ゼリー「牧の清流」の2作品も優秀賞を受賞し、同中が上位3位を独占する快挙となった。
「どぶろくスイーツ」は同区の地域活性化などを目的に、牧商工会(橋詰晃会長)が同菓子店の協力を得て開発・販売に取り組んでいる。2013年秋に発売して以来、人気が高まり、現在は5種の商品が同市の特産品認証制度である「メイド・イン上越」に認定されている。
同コンテストは同区のどぶろく「越の白峰」「どぶろく卓」を使用するオリジナルスイーツを製作するもので、初めて実施した。地元住民や牧中学校の生徒をはじめ、同市内、妙高市、新潟市から11作品が集まった。全てが書類審査を通過し、同日は試食審査が行われた。
審査には橋詰会長、鎌田さんをはじめ、どぶろく製造者、消費者ら9人が担当。商品の外観や独創性、名称、地域イメージなどを審査した。
最優秀賞に輝いた「どぶロン~牧っこ三姉妹~」は同中の松野里菜さん、稲葉奈々さん、羽深萌里さん、金井知尋さん、松野友哉君の5人によるもの。チョコ、ベリー、マンゴーといった3味の生地に、どぶろく入りのクリームをサンドしたマカロンで、4回の試作を重ね完成させた。生徒たちは受賞を「びっくりしたけどすごくうれしい」と声をそろえ、「どぶろくを若い世代の人たちに知ってもらえるよう、見た目をかわいくした」と話した。
審査を終え、橋詰会長は「中学生のアイデアが素晴らしく、独創性を評価した。今後、商品化して来年開業する新幹線の駅舎で販売できたら」。鎌田さんは「設備や道具がそろっていない中でよくできている。ネーミングが良かった」と生徒たちの努力をねぎらった。
鎌田さんによると生徒たちのレシピをベースに商品を改良製作し、今年12月ごろに同店子安店で期間限定販売される予定。