写真=来館者に展示の説明をする佐藤会長
上越地域の100年の歴史を写真で振り返る「明治・大正・昭和の写真展」(市老人クラブ連合会主催)が、5日まで上越市本町5のミュゼ雪小町で開かれている。4日は「青い山脈」の映画上映会、5日は郷土史講演会などが行われる。
今年の高田開府400年に合わせ、市老人クラブ連合会と、同市東城町3の老人クラブ米寿会が昨年7月に実行委員会を組織して準備を進めてきた。今年9月には1期目として「郷土を撮った写真家 三人展」を開き、名作映画の上映などを行った。
今回は、これまでに約20人から寄せられた昔の写真1000点の中から、約150点を選び、パネルにして展示した。明治後半の「高田藩の解体・廃城」から始まる八つのテーマに分け、「文明開化の波」「大雪のまち」「移りゆく景観」など、昭和40年頃までの変遷を写真で追った。上越よみうりに2004年から4年間連載して好評だった田村正信さんの記事も展示されている。
上越市寺町3の60代の主婦は「大雪のとき、本町通りで雪のトンネルを通って学校に行ったことを思い出した」と懐かしそうに話していた。
米寿会の佐藤真司会長は「50年後の上越に何を残したらいいのか、写真を見ながら子供たちに話をしてやってほしい」と来場を呼び掛ける。
今日4日は午後1時45分から今井正監督の名作「青い山脈」(1949年)を上映する。5日は午前10時から、市総合博物館の荒川将学芸員が「開府300年ころの高田」、北越出版の佐藤和夫代表が「上越の近代『港・鉄道』」と題して講演する。いずれも無料。