小学生が様々な仕事を体験する「こども仕事塾」が26日、上越市藤野新田の県立上越テクノスクールで開かれた。大工仕事や工作機械を使ったものづくり、建設機械の操作、福祉や看護など幅広い仕事の体験コーナーが設けられ、児童約560人、保護者を含め合計942人が参加した。
こども仕事塾は将来地域産業の担い手となる小学生が仕事や自身の将来を考えるきっかけづくりにと毎年開催している。自動車整備、メカトロニクス、木造建築、ビジネススタッフなどそれぞれの学科が中心となり、市内の同業組合など関係団体の協力を得て22の体験コーナーを開設した。
朝から親子連れらが多く訪れ、会場はごった返した。バックホーを操縦してのスーパーボールすくいや、真ちゅうの棒を加工した文鎮作り、畳職人と一緒にミニ畳作りといった体験から、看護や福祉のコーナーも設けられた。大工仕事のコーナーは、上越市建築組合北支部が協力し、のこぎりで丸太を切って花台を作ったり、すのこを作る体験が行われた。作ったものは持ち帰れるため、夏休みの宿題の工作にするという子供も多かった。
妙高市立新井北小2年の岡田康祐君は「金属にドリルで穴を開けたり、すのこを作ったり、いろいろできて楽しかった」と話していた。