写真=粟飴のトーストに舌鼓を打つ児童(南本町小)
上越市の旧市内の市立小学校で18日、給食に江戸時代から約390年続く市内老舗菓子店のあめを使ったトーストが登場した。食育の一つで、給食の献立を通じて地元の偉人や名物を知ってもらうことが目的。児童は満足そうな様子でトーストを口に運んだ。
今回使ったのは、「日本で一番古いあめ屋」と言われる高橋孫左衛門商店(南本町3)の「粟飴」。古くから粟で作った粟飴を、四代目が餅米から作ることに成功。味も好評で人気を集めたという。
旧市内の小学校では本年度、月1回を食育の日として、地元の偉人にちなんだメニューなどを提供している。粟飴のトーストを考案した大町小の宇田栄子栄養教諭は「上越にも歴史があってすばらしいお菓子があることと、高橋孫左衛門さんという人物を知ってもらいたかった」と説明している。
この日の給食では、砂糖やバターを加えた粟飴をパンに塗って焼いたものが提供された。高橋孫左衛門商店に近い南本町小学校では、給食委員が「粟飴」のトーストや店のことについて放送で説明。児童は満足そうな様子で口に運んだ。
1年の酒巻斗夢君(7)は「近くにお店があることは知っている。甘くておいしい」と話していた。