写真=大馬としてジャンプを披露する男衆
写真=馬に挑戦する潮陵中の生徒ら
上越市桑取地区の横畑集落にある「ゆったりの家」で5日、馬の仕草を真似して五穀豊穣を願う小正月行事「馬」が行われた。今年は初めて、地元の市立潮陵中学校(松縄隆之校長、生徒22人)の生徒が授業の一環として参加。馬役を務めた住民と生徒らは、地域住民や県内外のアマチュア写真家など約100人が見守る中、施設の居間を跳ね回った。
「馬」は横畑集落に伝わる伝統行事。住民らがふんした大馬や子馬が高く跳び上がるほど、その年は豊作になると言われている。この行事を後世に伝えようと、NPO法人「かみえちご山里ファン倶楽部」が主催して毎年実施している。
初めは地元に住む子供ら7人が子馬にふんして登場。全員で居間の囲炉裏を囲うようにして輪になり、「ヒヒーン」と声を上げながらその場で飛び跳ねた。
潮陵中学校の生徒は総合学習の一環で地元地域の自然や文化について学んでおり、全校生徒22人で行事に参加。3グループに分かれ、馬の真似をして高く飛び跳ねた。
トリを務めたのは、地元の男衆9人。大馬として登場し、力強いジャンプを披露して聴衆から一際大きな拍手を浴びていた。このほか、飛び入り参加者6人も馬に挑戦していた。
潮陵中1年の田中颯君(12)は「お客さんが大勢いて緊張した。地域の伝統行事なので、これからも大事にしていきたい」と感想を語った。