写真=完成したひな飾りを眺める会員。手作りのつるしびなが華やかさを演出する
3月3日のひな祭りに合わせたひな人形の設置が、上越市内各地で進められている。市民有志がひな人形を持ち寄るなどして、ひな祭りに向けてムードが高まっている。
このうち上越市大和2の市民有志らで構成される「大和二丁目・上越妙高駅と共に歩む会」(前川正治会長)は、北陸新幹線上越妙高駅の改札口付近にあるピーアールスペースに、ひな人形とつるしびなを設置。同会はこれまでにも、上越妙高駅開業時や1周年イベントで甘酒や赤飯を振る舞うなど、駅周辺のにぎわい作りに力を入れている。
今回は4月に開かれる高田城百万人観桜会をピーアールし、また3月13日まで開催中の「城下町高田ひなめぐり」を発信しようと、ひな人形とつるしびなを設置。6日に会員ら15人が設置作業を行った。ひな人形は会員所有の段飾りを二つ用意した。
つるしびなは会員の手作りで、昨年7月から制作を進めてきたもの。市内在住の手芸講師、木島光子さん(67)と高橋宏子さん(63)から指導を受けながら、金魚やフクロウ、ナスやカキなどの和裁細工を約600個作成し、高さ約2㍍の位置からつるした。同市の地域活動支援事業にも採択されており、外国人観光客にもひな祭りを知ってもらおうと、英語と中国語の解説文を書いた看板も用意した。高田城百万人観桜会のポスターも掲示している。展示は3月26日まで。
このほか、駅から徒歩約10分の大和2町内会館にもひな人形とつるしびな、ちりめん細工を飾る予定。期間は25日から3月5日まで。
前川会長(67)は「上越妙高駅を訪れる人に、上越の観桜会などのイベントを知ってもらいたい。外国人観光客にも、日本のひな祭りの文化を知ってもらうことができるはず」と期待を込めた。