写真=東中島の水田で羽を休める白鳥(20日午後1時過ぎ)
上越市東中島の第1、第2クリーンセンター南側の田んぼに白鳥の群れが見られる。白鳥は何か所かに分かれて羽を休めており、20日昼には30羽以上の白鳥がえさをついばんでいた。専門家によると、雪が多いこの時期に旧市内の平野で白鳥が確認されるのは、近年において珍しいという。「昨年までは大雪だったが、今年は雪が少ない。それが影響しているのではないか」としている。
県野鳥愛護会の会員で上越高校の山田雅晴教諭によると、東中島で確認された白鳥は、近くの上吉野池を拠点にしているみられる。だが積雪の多い近年はこの時期になると池に雪が積もり、えさがある田んぼも雪に覆われ、白鳥はほとんど見られなくなる。その分、雪の少ない大潟区の朝日池や鵜ノ池などでは大量で見られるという。
だが山田教諭が16日に調べたところ、上吉野池に約800羽の白鳥が確認された。新潟地方気象台によると、ここ数年は上越市高田で1メートル30センチから2メートルを超える積雪があったが、今冬は最大積雪が91センチと近年に比べ少ない。ここ数年雪に覆われた田んぼも土や草が見えている。山田教諭は「田んぼの雪が少ないために白鳥がとどまっているのではないか」と分析している。
上越地域には年々白鳥の飛来数も年々増えており、山田教諭の調べで上吉野池や朝日池などを含めて今冬は1500羽近い数が飛来しているという。「過去30年の調査で最も多い」と話している。
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これも少雪の影響? 東中島に白鳥の群れ
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