写真=メタンガスの発電装置の導入を決めた市下水道センター
上越市は、同市藤野新田の市下水道センターに、汚泥処理の際に発生するメタンガスを燃料とした発電設備を設置する。市の試算では、電気料金を年間約30%削減でき、設備の維持費等を差し引いても、年間約1300万円の経費削減となる見込み。本年12月末の稼働を目指し、工事を進めていく。
同センターでは、汚泥処理の際に年間約80万立方㍍のメタンガスが発生している。このうち25%はボイラーの燃料として活用していたが、残りは焼却処理して放出していた。発電設備は、メタンガスの有効活用を目的に設置される。
発電設備は、出力25㌔㍗のマイクロガスエンジンを8台導入し、計200㌔㍗の出力を予定している。設置費用は3億2400万円で、このうち55%は国土交通省の社会資本整備総合交付金を活用する。発電設備で作られた電気は、災害時などでも汚泥処理のための電力を確保できるよう、売電しない方針。
同センターの斉藤隆センター長は「メタンガスを有効活用できる良い設備となる。できる限りの経費削減に努めたい」と話している。