写真=貝沼代表(中央)と職人の皆さん
上越市新町にある上越ファニチャー(貝沼明代表)は同市大和6にあったかつての家具総合メーカー「コスガ」の元社員有志6人が2009年に設立した会社。メンバーはそれぞれ専門分野に精通しており、木製家具の製造加工、塗装からクッションの張りまでを一貫して手掛けている。
上越に限らず、上質の家具を求めて全国から依頼が来る。高級家具の製作から家具の修理、コスガの復刻品まで幅広い需要に応える。中には思い入れのある家具や古民家の柱、梁を持ち込んで「これで何か作ってほしい」という客も。
コスガ品質を継承している意識は高く、ナラやタモなどといった主な材料はコスガ時代から付き合いのある北海道の材木屋から買い付けている。
貝沼代表は「品質はコスガブランドそのまま。(コスガで)家具は洋服の次に肌に近いものと教えられた」と家具に向き合う姿勢を話し「(修理は)傷の思い出など話を伺い、残すものは残すようにしている。世代を越えて使ってもらった家具を直して渡す時は、やっていて良かったと思う」と仕事の醍醐味を語った。
修理・再生の価格は状態により異なるが、椅子の張り替え8千円〜、籐の張り替え1万2千円〜、テーブルの再塗装4万円〜。見積もり相談にも応じている。
営業時間は午前8時30分〜午後5時30分。日曜定休(ほか不定休あり)。電話520・7930。