写真=ファンファーレが響いた除幕式。内容一新の看板が披露された
かつて高田城虎口と商人町をつないだ歴史的要所「お馬出しの辻」を今に伝える案内看板が上越市本町3に設置され、23日、除幕式が行われた。市民団体「お馬出しプロジェクト」(宮越紀祢子代表)が設置したもの。呼び掛けに応じ、大手町小6年生58人も参加して、地元の歴史を継承する看板のお目見えを皆で喜んだ。
同プロジェクトはもともと同市大町2の竹原館前に看板を設置していた。今回、お馬出しの辻本来の中心地にあたる本町3の大杉屋お馬出し店前に移設、表示内容や色合いも一新。同市地域活動支援事業費を活用し、約14万円かけて、6月末から移設作業を進めた。
看板は高さ、幅ともに約1・8メートル。江戸時代、四角役の屋敷が構えていたお馬出しの辻の様子や高田祇園祭の由来を分かりやすく解説し、高田城と同辻の位置関係も地図で示した。同プロジェクトは前身時代から活動10周年の節目を迎え、また「高田祇園祭」に合わせ、除幕式を行った。
式で、大手町小6年の代表児童が除幕。高らかなファンファーレを奏でた。また、山本七海さん、戸田結花さんが看板に表示された文章を朗読。
続いて同プロジェクトメンバーで歴史ガイドの宮脇信行さんが「江戸時代、ここは町人町と武家の境目でした。このうち本町は当時、表町と呼ばれていました」などと解説した。
式を終え、宮越代表は「活動を始めた頃、お馬出しという名は消えかけていました。看板は、辻がどう重要だったのか、その意味を皆さんに広く知ってもらうのに役立ちます。急に声を掛けさせてもらったけれど、児童の皆さんが今日来てくれたのもうれしかったですね」。
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関連し、同プロジェクトは24日と25日に高田祇園祭イベントを同辻界隈で開く。
24日は午後5時から「お旅所ナイト」。来場者に休み処を提供し、納涼会を楽しむ。屋台での飲食販売、餅まきも。
25日は午後4時から「お旅所まつり」。高田芸妓6人が特設ステージに登場し、舞を披露する。屋台販売も。