Quantcast
Channel: 新着情報 | 市民新聞 上越よみうり
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1538

本丸の推定ジオラマが完成 400年前の福島城 市役所で展示

$
0
0

20140130福島城本丸ジオラマ.JPG

写真=港町町内会館で展示されている福島城本丸の推定ジオラマ

 高田藩初代藩主の松平忠輝が高田城築城まで居城にしていた、上越市の直江津地区の福島城本丸の推定ジオラマがこのほど完成し、30日から地元の港町町内会館で先行展示されている。今年が福島城廃城、高田開府から400年を迎えることをきっかけに地元の住民グループが市の地域活動支援事業を活用して、デザイナーに制作を依頼。三重櫓や本丸御殿などを細かく表現している。展示は同町内会館の後、2月4日から上越市役所で行われる。
 福島城は、春日山城に代わって現在の市立古城小学校付近に1607年に建てられた。海に近く物資の輸送に優れていたと考えられている。だがわずか7年後の14年に、高田城築城に伴って廃城。川に挟まれて度々水害を受けたことが理由と言われている。その後、明治時代までは堀や土塁などの形が残っていたが、昭和以降、本丸などに小学校や本丸が建てられ、城の名残はほとんど見られなくなった。昭和40年代に発掘調査が行われ陶磁器などは出土したが、建造物については詳しく分かっていない。
 今回のジオラマは、今年の高田開府400年を機に多くの人に福島城の存在も知ってもらいたいとして、地元の住民でつくる福島城を愛する会(大石一夫会長)が企画。妙高市の元アートデザイナーの大橋広史さんに依頼した。
 ジオラマは福島城を長年研究している上越市佐内町の渡邉昭二さんが、これまでの発掘調査などから推定して描いた平面図を基に作られた。約1・7メートル四方に厚紙や樹脂で、堀や本丸御殿、二重櫓、三重櫓、馬場などを配置。大石会長は「ここまで細かく作り上げていただき、とても感謝したい」と話していた。
 町内会館での展示は31日と2月2日、同3日。時間は午前10時から午後3時。また2日は午前10時30分から渡邉さんや大橋さんらによる説明会も行われる。4日からは市役所1階ロビーで展示が行われ、春以降、高田図書館など各公共施設でも実施される。来年春には古城小に設置される。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1538

Trending Articles