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Channel: 新着情報 | 市民新聞 上越よみうり
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岩の原葡萄園が120年前の石蔵で利き酒会

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写真=国内最古の1895年建造で国登録有形文化財の「第一号石蔵」での利き酒会

 上越市北方の岩の原葡萄園は23、24日の両日、熟成途中のワインが味わえる催し「新酒利き酒会」を開いた。昨年は改築工事で中止したため、実施は2年ぶり。1895年建造で国登録有形文化財の「第一号石蔵」や、原料処理室も内部が公開され、参加者は石蔵の歴史を感じながら若々しいワインの味を楽しんだ。
 初日はオープンとともに、市内外から多くのワイン愛好家が訪れた。はじめに上村宏一製造部長が「品質向上のために皆さんの評価を取り入れたい」とあいさつ。参加者はチェック用のバインダーとワイングラスを持って、工場や石蔵を巡った。
 利き酒会で初めて公開された第一号石蔵では、樽熟成2か月の白ワイン、ローズ・シオターの原酒を試飲。ホワイトオークの樽からスポイトで吸い上げたワインをグラスに注いでもらうと、参加者は色を見たり、グラスを回して香りを確かめながら味わっていた。工場や第二号石蔵も巡り、白2種、赤3種類の計5種類を試飲した。最後に、製品になったワインと飲み比べ、風味の違いなどを確かめていた。
 同市東城町2の本間義伸さん(70)は、「レッド・ミルレンニューム(白)が、甘口で飲みやすく、香りも良かった。樽から直に注いだ新鮮なワインが飲めて良かった」と話していた。
 建入一夫製造技術長によると、白系品種のブドウは8月の降水量が多く減収となったが、品質は良いという。赤系品種は9、10月に雨が少なかったため、着色と高糖度に恵まれ、良い作柄になったという。


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