写真=雪下野菜を使用した温かいおでん
上越市大道福田の農産物直売所「あるるん畑」内の農家レストラン「おかげさま」で、上越市内で栽培された雪下野菜を使ったおでんが販売されている。雪下で保存された野菜は甘みが増すと言われている。同レストランは「これから寒さが厳しくなる。甘みのある野菜のおでんで体を温めて」とピーアールしている。
上越地域のような雪の多い所では、雪下での野菜の生育や、雪の中での野菜の保存を行っている。雪に覆われるとその中の温度は0度前後で一定となり、野菜は糖を作って甘みが増すと言われている。同直売所を運営するJAえちご上越では、上越地域で栽培された雪下野菜を「雪下畑の仲間たち」というブランドで売り出している。
同レストランは今月11日から雪下野菜のおでんの販売を始めた。上越地域の雪の下で眠っていた新鮮な大根、白菜、ネギ、ニンジン、キャベツを使用。ニンジンや大根は単品で、白菜に鳥と豚の合い挽き肉などを包んだ「ロール白菜」として、キャベツは「雪下キャベツのさつま揚げ」として販売している。仕込みは前夜に始め、自家製つゆで煮込んでおり、野菜は甘みが感じられる。このほか卵やこんにゃくなどもあり、計7種類。値段は1個70~120円。持ち帰りも可能だ。
同レストランでは「お客さんからは通常に比べて野菜は甘いと言ってもらっている。寒い時期なので雪下野菜のおでんで体を温めてほしい」と話している。
あるるん畑の冬期間(3月まで)の営業時間は午前10時~午後6時。年中無休。