写真=全校生徒を前にマララさんの取り組みを発表する松木君ら
上越市寺町3の上越高校(若山宏校長)で24日午前、「国際理解の日」全校プレゼンテーション大会が行われた。
同校では国際交流の一環として10年前から海外修学旅行を行っているが、今年度から3年間、同校の「国際理解教育」が新潟県の「魅力ある私立高校づくり支援事業」に採択され、今年は米国との交換留学や上越在住の外国人との文化交流などを実施してきた。
同大会は終業式前に行われ、体育館に全校生徒を集め、1年生は「日本車輸出の状況」「エボラ出血熱の流行と対策」など各クラスで調べた内容を発表。また9月にアメリカ・テキサス州から同学年に留学してきたエマ・ダッヂさん(16)が「日本に来て驚いたこと」と題し、日本で感じた日米の習慣の差異を日本語で発表した。
一方、2年生は11月末から12月初旬に修学旅行で訪れたシンガポールでの見聞を英語も交えて発表した。
このうち、就学できない子供たちや今年のノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんについて調べ、発表を行った1年の松木貴大君(16)、前山鎮也君(16)、横尾和馬君(16)の3人は「日本では学校に通えることが当たり前で、今回の機会がなければ、経済的理由だけでなく、宗教や因習などで学校に通うことができない子供たちが世界には多くいることを知らなかっただろう。教育の力で他国や意見の異なる人たちとも相互理解を進めることが大事だ」と今回の発表で得た成果を語った。