写真=オーロラをとらえるなどした新作を発表している山崎さん
上越市西本町4の「山崎医院」院長の山崎英彦さん(78)の写真展が始まり、31日まで住吉町の直江津ふれあい館で開かれている。
同館での個展は年1回のペースで続け、6回目。山崎さんの写真歴は長く、上越医師会の写真同好会は入会から40年余り経つ。今年3月にカナダ・ノースウエスト準州の州都イエローナイフ市で撮影したオーロラなど、新作27点を展示している。
オーロラ鑑賞の名所イエローナイフ市は北緯約60度の厳寒地で、気温は零下25度以下。滞在中、雲が晴れ、星がまたたく絶好の撮影機会は2度あり、凍傷を負いながらもオーロラの揺らめきをとらえられたという。労作からは、エメラルドグリーン一色ではなく複雑に色相を変える様が見て取れ、地上の明かりや佇む人影には温もりが感じられる。
山崎さんの撮影活動は、世界や人の心の深遠に触れようとするかのようだ。オーロラの作品群と並び「志賀高原一沼・入梅の頃」「50本のバラ」などを1点ずつ鑑賞するうち、しんとした静ひつが胸中に充足していく。
入場無料。午前9時から午後6時、最終日31日は午後4時まで。