写真=環境衛生公社の敷地内に移転した魚住かまぼこ店
上越市春日新田5の魚住かまぼこ店(田村博社長)は国道8号沿いにあった工場を、親会社の上越市環境衛生公社(同市春日新田5、上石秀一理事長)の敷地内に移転し、1日から本格稼動した。
魚住かまぼこ店は1969年創業で、直江津を代表するかまぼこ店として営業してきた。だが後継者がいなかったことから、上越市環境衛生公社が地域貢献の一環で買収。今年4月1日に100%出資の子会社となった。
移転は旧工場や製造設備の老朽化などが理由で、新しい工場は上越市環境衛生公社が建設した。木造一部2階建てで延床面積は約350平方メートル。製造設備の7割は新しくしたが、創業時から続く石臼で練る工程は変わらない。このほか全面空調での温度管理を徹底するほか、新たに金属探知機も入れて異物混入を防ぐ。
また、商品を販売する店舗も設置されており、音楽が流れる中、商品の試食ができる。移転に伴い旧工場は廃止される。
稼動初日は新工場に関係者ら約30人が集まって開場式が行われた。田村社長は「創業時からののれん、味、技術を引き継ぎ、新工場でも新しい歴史を築きたい」と話した。