写真=岩の原葡萄園の第二号石蔵で説明を聞く
北陸新幹線開業まであと半年を切った。開業に向け上越市の魅力を発見し、情報発信している上越教育大学の学生18人が14日、同市内各所を巡る1日ツアーを行った。前島記念館(下池部)や岩の原葡萄園(北方)などで説明を受け、上越の魅力を探った。
来年3月14日の北陸新幹線開業に向けて、同大学は学生による体験学習チームを立ち上げ、新幹線まちづくり推進上越広域連携会議と連携し、市内のさまざまな魅力を発見して情報を発信していくプロジェクト「JET2015」を実施している。学生は市内各所を巡る1日ツアーを行い、そこで発見したり気付いた魅力について、ブログを通じて発信している。
ツアーは4月から月1回程度行われ、この日で5回目。同市出身で近代郵便の創設者、前島密に関する資料などを展示する前島記念館を訪問。前島の遺品や、郵政事業や電話など通信文化関連の資料を見学した。
その後に向かった岩の原葡萄園では、1898年(明治31年)建造の第二号石蔵やワインを冷却するための雪室を見学。同園の創業者で「日本のワインぶどうの父」と呼ばれる川上善兵衛の功績や、川上が開発した醸造用品種、マスカット・ベーリーAなどについて説明を受けた。
加茂市出身で1年の池田成克さん(18)は「上越でのワイン作りの過程や雪を使った貯蔵など初めて聞くことが多かった。今後に生かしていきたい」と話していた。
体験学習チームは10月と11月にも1日ツアーを行い、12月にはフォーラムを開いて学生が発見した上越市の魅力を発表する。ブログのアドレスはhttp://jet2015.jp/