写真=初の全中に出場する直江津中野球部
徳島県内で17日から行われる第36回全国中学校軟式野球大会に、上越市勢にとって初めてとなる上越市立直江津中野球部が出場する。新潟市で行われた北信越大会(6、7日)で準優勝を果たし、初の全国切符をつかんだナイン。ワンチャンスをものにして全国でも勝利を目指す。
軟式野球の全中に出場するためには、県大会の上位校が出場できる北信越大会で2位以内に入ることが条件。36回を数える全中で、県勢が出場したのは今回の直江津中を含めて5校だけという。
県3位で北信越大会に出場した直江津中。1、2回戦と勝ち上がり、全中出場をかけた準決勝の水橋中(富山)戦を迎えた。互いに1点も入らないまま試合が展開。無死満塁から始まる特別延長となった十回に直江津中が2点を奪い均衡を破った。その裏を先発の島田拓実投手(3年)が無失点で投げ抜き、2-0で全国大会出場を決めた。
チームには特別な強打者や絶対的なエースもいない。それでも盗塁、バントなどを駆使して小技で点を奪う攻撃と、打たせて取る手堅い守備で勝ち上がってきた。
直江津中野球部OBには、開催中の全国高校野球選手権で初戦を突破した日本文理高のエース・飯塚悟史投手、鎌倉航捕手がいる。笠原圭主将(3年)は「身近に目標にしたい人たちがいる。自分たちも全国で頑張りたい。ワンチャンスをものにして一つでも多く勝ち上がりたい」と力を込める。
全国大会には25校が出場。直江津中は初戦、地元徳島の坂野中と戦う。飯塚教裕監督は「足を絡めて1点ずつしっかり取る野球をしたい」と話す。島田投手は「北信越大会のように変化球で際どいところを付いた投球を見せたい」と意気込んだ。