写真=光長の赦免に喜んでいる光圀の書状
上越市本町4のアートサロン遊心堂で高田開府400年を記念して「水戸黄門」で知られた水戸藩2代藩主、徳川光圀(1628-1701年)の書状が展示されている。高田藩の跡継ぎをめぐって起こった越後騒動で改易された松平光長が、後日赦免されたことを受けて、喜んだ光圀が幕府の若年寄に感謝している内容だ。31日まで展示される。
徳川家康のひ孫で高田藩5代藩主の光長は、1670年代の越後騒動で改易され、伊予松山藩に流された。その後87年に赦免され、諸侯に復帰した。
家康の孫に当たる光圀は光長の謹慎が解かれたことを受けてこの書状を書いたとみられ、赦免に尽力した幕府の若年寄二人に宛てている。赦免したことを「御仁政」と表現している。
遊心堂の所蔵品で、高田開府400年に合わせて展示された。深田正明社長は「水戸光圀が光長の赦免に喜んでいる様子がこの書状で見て取れる」と話している。