写真=アトラクションで樽みこしを担ぐ潮陵中生徒
上越市内の4海水浴場のトップを切って、たにはま海水浴場の海開きが29日、行われた。関係者が集まり、今シーズン中の盛況と無事故を願った。またアトラクションでは地元の中学生の樽みこしなどで海開きを祝った。
同海水浴場は旧日本陸軍が水泳訓練を行ったことや、日本にスキーを伝えたレルヒ少佐が訪れたことがきっかけで開設され100年余りの歴史を持つ。昨年は前年並みの30万2440人が訪れた。
県が公表している今年5月の水質調査によると、同海水浴場の水質は「A」。最高の「AA」に届かないものの、海水浴には支障のない状況だった。
この日は曇り空の下で海開きが行われ、関係者約100人のほか近隣の住民らが多数集まった。神事の後にあいさつに立った地元の谷浜観光協会の田中弘邦会長は100年余りの歴史を振り返りながら「最盛期に近づくつもりで頑張りたい」と語った。
その後にアトラクションが行われ、潮陵中学校の生徒による樽みこしや谷浜小学校児童の金管演奏、NPO法人保倉川太鼓による力強い和太鼓演奏などで海開きを祝った。波打ち際で遊んでいた谷浜小2年の市川夏帆さん(7)は「海は冷たくて気持ちが良かった。また遊びに来る」と話していた。
市内では柿崎区上下浜で5月4日、長野県の子供や大人計5人が海に流され死亡する事故が発生した。たにはま海水浴場では遊泳区域を以前よりも浜側に設定するなど安全対策を行う。
残り3海水浴場の海開きは、なおえつと鵜の浜が7月1日、柿崎中央は7月5日にそれぞれ行われる。