写真=救出訓練を体験する住民
上越市高士地区の防災訓練が25日、高士小学校で行われた。地元住民の防災士らでつくる高士地区防犯防災協会と、高士地区婦人防火クラブの共催で約200人が参加。大地震に備えて起震車体験や、倒れた建物からの救出方法などを学んだ。
同地区では毎年、婦人防火クラブが防災訓練を実施。今年は昨年発足した高士地区防犯防災協会も加わって行われた。
近隣住民のほか、会場の高士小児童や近くの高士保育園児、高齢者施設「JAふれあいの里・高士」の利用者も参加。上越南消防署高士分遣所が協力した。参加者は起震車に乗って東日本大震災や中越地震で記録した最大震度7と同程度の揺れを体験した。また住民は地震で倒壊した建物などに遺された人を救出するため、自動車のジャッキなどを利用した救出方法を教わった。
このほか学校の図工室を利用して煙を吸い込まないように脱出する訓練なども行った。
高士地区防犯防災協会の青木正紘会長は「近くに断層帯もあり、いつ大きな地震がくるか分からない。住民には普段から防災への意識や知識を高めてほしい」と話していた。