写真=全国高校将棋選手権に出場する斎京君
上越市中央1出身で新潟市の敬和学園高校2年の斎京悟郎君(16)が、5月10日に県立新潟高校で行われた将棋の全国高校総合文化祭県予選で準優勝し、7月27日から茨城県で開催される全国高校総合文化祭の初出場を決めた。「攻めの将棋ができて決勝まで進めた。全国ではベスト8を目指したい」と話している。
県予選には50人余りが参加し、上位2人が全国高校総合文化祭に出場できる。予選で4回の対局を全て勝利した斎京君。決勝トーナメントでも次々と勝ち上がった。「自分の形である、前に進んでいく攻めの将棋ができた」。決勝では敗れたが個人としては初の全国大会出場を決めた。
直江津南小1年生の時に将棋を始め、5年生から高田駅前将棋センターに通い始めた。インターネット上での対局などで力を付け、直江津中時代は県の将棋名人戦で1度優勝している。ただ個人での全国大会出場はなかった。
高校は「親元を離れて生活したい」として敬和学園高校に進み寮生活を送る。同校には将棋部はなく合唱部に所属。寮ではインターネットもできず、中学に比べ将棋に取り組む環境は厳しくなった。でも「しっかりした生活が将棋にも生きてくる」として勉強や日常生活の合間を縫って研さんを積んだ。今年になって実を結び、高田将棋同好会支部の一員として、全国支部将棋対抗戦県予選の団体戦を制し、4月には全国大会に出場した。
全国高校総合文化祭の将棋部門には約100人が参加するという。「自分がどれだけ通用するか楽しみ。そのためには全国大会に向け普段から頑張りたい」と力を込めた。