写真=消火作業を行うはしご車
県内一斉で行われている春の火災予防運動(1~7日)に合わせて、上越北消防署などは2日、上越市下門前の有料老人ホーム、スローライフもんぜんで消防訓練を行った。1階から出火し、逃げ遅れた人が出たとの想定で、はしご車を投入するなど大がかりに行われた。
訓練は、同署のほか同署名立分遣所、上越南消防署の合同で参加隊員は約40人。はしご車など関係車両11台を投入した。
訓練は4階建ての施設の1階厨房から出火したとの想定で行われた。施設を利用する高齢者や併設する門前にこにこ保育園が園児も避難。放水を実施したほか、施設の2、4階にそれぞれ逃げ遅れた人が出たとして、はしご車などによる救出作業も行った。
上越北署の仙田一正署長は「消防設備の点検は法律で義務付けられているので、常に点検してほしい。また火の元への注意喚起もしてほしい」と語った。
スローライフもんぜんでは、消防署による大がかりな消防訓練は今回が初めてという。施設側で今回の訓練の責任者を務めた久保田勝巳さんは「施設利用者の7割が車いすを使う。今後も地元町内と連携しながら訓練を積み重ねていきたい」と話していた。