写真=ペーパークラフトで阿修羅像を完成させた柳澤さん
上越市上荒浜2の柳澤篤さん(69)はこのほど、ペーパークラフトで2分の1スケールの阿修羅像を製作した。柳澤さんは「本物と見違える人がいるほどの仕上がりになった。良いものができた」と手応えを口にしている。
柳澤さんは約40年前、ラジコン飛行機を作ったことをきっかけに、趣味で工作を始めた。木や紙を使用した置き物をはじめ、版画や水彩画、たこなどを作り続けている。自宅の車庫の2階に工房を構え、製作に励んでいる。「マジッククラブミラクルハンズ」にも所属しており、マジシャンとしての器用な手先で細かな作業も巧みにこなす。ペーパークラフトに取り組む際は、キットを購入することもあれば、自身で展開図を描いて製作することもある。
今回は、奈良の興福寺にある国宝、阿修羅像を製作。大きさは実物の半分にあたる約75㌢で、製作にかかった時間は70時間ほど。柳澤さんは「細い指を1本ずつ作るのに手を焼いた」と話す。出来上がった作品を目にした人の中には、本物の像と見間違えて合掌した人もいたという。展示用の土台は、100円ショップに売っている雑貨などを使って完成させた。
柳澤さんは「見栄えの良いものが出来上がった。とても満足している」と話している。
阿修羅像は来年2月16〜28日、市立直江津小学校1階の市シニアセンター直江津ふれあい館に展示される予定。マジックショーの依頼も受け付けている。
問い合わせは柳澤さん090・8593・8888。