写真=鑑識体験に臨む参加者
上越市藤野新田にある上越警察署(中村栄署長)で16日、体験型就職説明会が開かれた。警察官を目指す高校生らが参加し、鑑識や逮捕術などを体験。警察官の職務内容について学んだ。
警察官を目指す人に職務の内容を知ってもらおうと、同署が昨年度から実施している。本年度は高校生を中心に、市内外から小学生以上の約60人が参加した。
説明会に先立ち、中村署長は「警察官は、いろいろな仕事を通じて成長することができる。努力、苦労が報われる職場でもある。警察官になりたいという夢を持って、説明会に参加してほしい」とあいさつ。その後、参加者は2組に分かれて各種の体験に臨んだ。
ビンに付いた指紋を採取する鑑識体験では、特殊な粉末を付けたはけで空きビンをなぞり、指紋を浮かび上がらせた。その指紋を専用の透明なテープで粉末ごと剥ぎ取り、黒い紙の上に貼ることで、指紋が目視できるようになった。
このほか、制服の着衣体験を行ったり、白バイ隊員のデモ走行などを見学した。
県立新井高校3年の三浦佑介君(17)は「警察官になりたいと思っている。鑑識体験は、普段はなかなかできない貴重な経験になった」と感想を語った。
採用試験の受験申し込みは、同署や県警ホームページなどで受け付けている。