写真=自分たちの手で育ててきた稚魚をバケツから放流する児童たち
上越市立和田小(仁田秀三校長・児童104人)の4年生は20日、昨年11月から育ててきたサケの稚魚を同校近くの矢代川で放流した。児童たちは稚魚に「元気でね。また会おうね」などと声を掛けていた。
児童たちは総合学習で「和田の自然と触れ合う」ことをテーマに1年間学んできた。学習の中で校区在住の地域ボランティア、麦谷誠一さんの協力を受け、「矢代川とサケ」について知識を深めてきたという。稚魚放流の取り組みは同校でこれまで約20年続いている。
児童たちは昨年11月下旬、「桑取川漁業協同組合」(平井民夫組合長)へ見学に行き、サケの卵を譲り受けた。1月1日にふ化し、同日までの期間、校内で世話を続けてきた。
同日放流された稚魚は約2500匹。7〜10センチほどに育った。児童たちは川に向かい、バケツに入った稚魚をそっと放すと稚魚は勢い良く川を泳いでいった。
清水玲音さん(10)は、「ほぼ毎日観察してきたので、放流は寂しい。(稚魚には)『元気に戻ってきてね』と声を掛けました」と話していた。
麦谷さんによると放流したサケの稚魚は4、5年後に矢代川に戻って来るという。