写真=ダッシュで汗を流す関根学園高新チーム
第96回全国高校野球選手権新潟大会で惜しくも準優勝に終わった関根学園野球部の新チームが29日、秋の公式戦に向けて始動した。1、2年生は上越市大貫の同校グラウンドでランニングとキャッチボールなど、軽めのメニューで体を動かした。新主将に指名された滝澤拓人君(2年)は、3年生があと一歩で届かなかった甲子園初出場を誓った。
初めて進んだ27日の決勝で強豪・日本文理を追い詰めた関根学園。1990年の高田工業(現上越総合技術)以来、上越勢24年ぶりの甲子園には届かなかったが、同校には「感動した」など活躍をたたえる電話が県内外から相次いだ。野球部の安川斉監督(54)の携帯電話も、26日に行われた新潟明訓との準決勝以降、早朝から深夜まで鳴り続けた。
そんな大健闘した3年生の後を受け継いで1、2年生による新チーム26人が始動。練習前のミーティングで安川監督は「学校には、感動した、秋に期待しているといった電話が寄せられた。今まで以上に練習や私生活に自覚を持ってほしい」と話した。
新チーム初日はランニングとキャッチボール、打撃練習など1時間程度の練習で切り上げクラブハウスの清掃を行った。
夏の大会で3年生に交じって遊撃手として活躍した滝澤新主将は「主将は初めての経験。信頼されるように頑張りたい。甲子園が目標」と意気込んだ。また明訓、文理戦と2日連続で先発し好投したエースの中村光希君(2年)は「全試合一人で投げ抜くようになりたい。コントロールを良くしたい」と語った。副主将を務める捕手の片涼太君(2年)は「中村を引っ張っていいリードをしたい。最高のチームにしたい」と力を込めた。
新チームは早速8月2日に長野県中野市で行われる招待野球に参加。その後も練習試合などを重ね、来春のセンバツ出場を目指して9月の公式戦に出場する。