写真=泥だらけになりながら田植えに励む子供ら
上越市清里区棚田の水田で4日、ゴールデンウィーク恒例の田植えイベント「稲文字祭り」(清里区棚田町内会主催)が開かれた。地元住民やその知人ら約60人が参加し、稲文字作りに励んだ。運営を担当する「棚田の稲文字研究会」によると、稲が順調に育てば、今月末頃に緑色の文字が現れるという。
棚田地内では16年前から稲文字を作っており、多くの人に田植えを体験してもらおうと、12年前からイベントとして開催するようになった。運営を担当する「棚田の稲文字研究会」によると、稲が順調に育てば、今月末頃に緑色の文字が現れるという。
今年の文字は「米はいのち」。16年前に始めた際に掲げたスローガンで、原点回帰の思いを込めた。
この日、会場となる田んぼの周辺に集まった参加者は長靴を履いたり、裸足になるなどして田んぼに入り、こがね餅の苗を植えていった。子供たちは「田んぼの底がぬるぬるする」「思っていたよりも深い」などと話しながら、丁寧に作業を進めていった。田んぼの底に足を取られて転倒する子供もいた。上越市の村山秀幸市長も参加。地域住民らと会話しながら、苗を植えていた。
田植え終了後には、米の実りに願いを込めてメッセージを書いたほか、棚田の伝統食「殻粉焼き」を食べて参加者同士の交流を楽しんだ。
泥まみれになりながらも作業に励んだ糸魚川市の大山類君(9)は「転んで泥だらけになった。疲れたけど楽しかった」と話していた。